温故知新とREMIXという概念 その1
タイトルからしてわかりづらくてすみません。
ただ、自分自身にとっては「温故知新」と「REMIX(リミックス)」という重要な2つの言葉
2つの言葉は一見畑違いのような言葉ですが、共通している点は「過去から今へ」という点だと思っています。
よく文学や科学、もしくはものづくりしている職人の世界でも「先人から学べ」という言葉はよく聞きますし、私も昔の人の話や本を見聞きし学ぶことは多くあります。
ただ、「過去」の状況だけを学ぶ、もしくは懐かしむ、楽しむだけではなく。
どう「今」に繋げるかに自分は一番の面白さを感じます。
いきなり音楽の話ではありますが、私は様々な音楽が好きではありますが、特にブラックミュージック(ブルース、ゴスペル、ソウル、R&B、ヒップホップ、ジャズ、レゲエなど)が好きなのです
どのジャンルにもいえることですが黒人たちがよくやる音楽手法が「模倣する」というやり方が実は多い。
もっと悪い言い方がしてしまえば「真似る」
ただ、彼らにとってはそれは良い音楽を作ることで当たり前のことで、始めは「真似」していたことが、徐々に自分なりのオリジナリティが出てきて、最終的には全く新しいオリジナルな音楽ができてしまうという流れになるのです。
アメリカのブラックミュージックの大まかな流れでいえばこんな感じです。
・黒人の労働歌(奴隷時代に強制労働で畑仕事している時に歌われた)
↓
・ブルース(酒場で歌われた)、ゴスペル(教会で歌われた)
↓
・ジャズ
↓
・ソウル
↓
・R&B、ヒップホップ
こんな感じで変化していき、その時代時代に合った伝え方で新しい音楽をみんなで作り上げたという流れです。
ここでもやはり重要なのは、新しい音楽だけれど「先人のルーツ(考え)」がしっかりと感じられる点がとても重要です。「過去から今へ」ということが、口に出してみんなで決め事にようにしていた訳ではなく、「良いものを作ろうとしたときに、自然と先人が作った音楽を真似し、それを楽しみ、もっとこうしたほうが良くなるのは、ということでだんだんオリジナルができてくる。
私はこのことを称して「REMIX」と呼んでいます。(本当は違う意味ではあるのですが、自分的解釈としてたらえております)
まだまだこの話は長くなりそうなので、本日はここまで。